同時通訳だけでなく、英語を話せる人が必ずやっているのがシャドーイング練習法です。
やり方は簡単!
聞こえてくる英語を聞こえたとおり声に出す(発話)つまり口を動かして、オウム返しをするだけ。
影のように後を追いながら、英語を独り言のようにボソボソつぶやくから、シャドー(影)に加えて、進行形の『ing』=『shadowing』と言われています。
実際に効果を実感したシャドーイングのやり方を基本から話せるまでの流れも含めて解説しますね。
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ページ目次
シャドーイングは『後追いモノマネ』
個人的には「シャドーイング」より、「音まね(モノマネ)」と言った方がわかりやすいと思います。
英会話を勉強ではなく、ただの「音まね」だと思って楽しみながらやると挫折することなく、続けられますよ。
英会話は耳から口に出して覚えるのが基本。
最初の内はシャドーイングしても口が回らないと思いますが、継続しましょう!
これがシャドーイングの極意です!笑
モノマネって聞くと入り込みやすいね!
英語イコール難しい!という概念を壊したかったんです(笑)。
それでは、なぜ英語を話せる人はシャドーイング練習を取り入れているのか?
それはリスニングとスピーキングを同時に鍛えられるからです!
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シャドーイングで話せるようになると聞き取れる!
話せる英語は聞き取れる!逆に聞き取れる英語は話せる!のが鉄則です。
え、私、聞き取れる英語があっても、話せないよ!
では、なぜ話せないのか?
その理由はどんな場面で使うのか、落とし込めていないし、声に出して練習していないからです。
聞こえる英単語はフレーズごとで丸暗記すると会話に使える即戦力英語になります。
そうか、確かに聞こえるだけで使いこなせていない・・
赤ちゃんのように耳だけで覚える言語習得ができなくなった大人でも大丈夫!
やり直し英会話勉強法にシャドーイングは絶対に欠かせません。
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シャドーイングのやり方は簡単!でも辛い!
実際にやってみたら・・・シャドーイングは真似するだけで簡単ですが、ひたすら繰り返すので、慣れるまではかなり辛い。
そんなに簡単ではありませんよ。
もしあなたが超初心者なら、幼児向け、子供向けディズニー映画レベルの比較的簡単な題材を選んでイージーシャドーイングから始めましょう!
それでも難しいと感じたら、スーパースロースピードの音声から始めるのも1つの手段です。
苦痛ではない、自分に合ったレベルで口を慣らしましょう。
とにかく口に出す!口ずさむことから始めます。
そうです。最初から飛ばすと挫折するので、自分が好きなジャンルがあれば、優先的に取り組み、徐々に難易度を上げていくのがいいです。
1日5分、10分程度でもいいから、実際にシャドーイングを始めて、英語を口から出す習慣を身につける。
ネイティブが話すマシンガントークの倍速スピードは何度も聴けば動体聴力が鍛えられて、ナチュラルスピードが遅く聴こえるようになります。
聞き続ければ必ず耳が慣れるので、リピート疲れに負けずに耐えて下さい。
私は、ひたすらリピートリスニングに集中します。
シャドーイングで発話練習していると相手との対話形式になった時、会話パターンにハマると面白いように英語が口からポンポン出てくる日が必ずきます。
ずっと音を後追いで喋り続けるのは辛いけど、我慢して継続すれば、効果を実感できるようになります。
PS:わざわざ倍速や1.5~2倍速で聴かなくても、ナチュラルスピードをずっと聞いていればいいと個人的には思います。
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シャドーイングの達人はモノマネ芸人 福田 彩乃ってどういう事!?
シャドーイングを継続させるコツは物まね感覚で楽しくやる!
ネイティブになりきって、聞こえた、そのままの音、リズム、イントネーション(抑揚)、強弱ポイントもそっくり真似る!
何度も繰り返すことで、どんどん英語口に変わり、頭で考える前に反射レベルですらすら言えるようになる!
聞くだけ、聞き流しをしても、音を出す練習をしないと意味がないってことか。
モノマネ芸人の福田 彩乃さんは、有名人はもちろん、動物(ニワトリ他)の鳴き真似がとっても上手ですよね?
完全に本人、動物になりきっています(笑)。
動物の鳴き声を真似する感覚で体全体を使い、リズム語とも言われる英語の抑揚を体感して覚える!
モノマネが上手な彩乃さんが英語を勉強すると、すぐに上達しそうですね!
聞こえる英語を耳で覚えて、全て完コピする!
例えば渡辺直美さんのビヨンセのモノマネのように完全になりきってやると英会話独特のリズムを体感できるので、かなり効果的です!
耳と口を駆使する音まねメソッド、それがモノマネです。
「継続学習」ではなく、「軽続楽習(気軽に続ける楽しく学ぶ)」で遊び感覚で学ぶのが一番。
シャドーイング上達のコツは完璧を求めずに楽しく真似に徹すること!
ひたすら、なりきり音読をやってみよう!
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シャドーイング中は日本語の意味は完全に無視って大丈夫?
頭の中で英作文を作る人が多いですが、これではいつまで経っても英語を英語で理解する英語脳になりません。
英語を受け入れない、拒否する日本語用の脳から、英語をすんなり受け入れるネイティブ脳に変えるにはどうすればいいのか?
ズバリ言うと、英語を話す、聞く時、完全に日本語を消去し、英語モードになるように何度も繰り返すしかありません。
日本語を消して英語オンリーか・・
はい、つまり自分なりの日本語モードと英語モードを作り、切り替える特訓をする。
当然ながら、英語モードの時は一切日本語はなしです。
そもそも語順も全てが全く違う、別の言語である英語と日本語を混ぜること自体間違っています。
どうしても日本語で考えちゃうよね
どうしても最初はクセで日本語の語順に直す「返り読み」になると思います。
完璧な英語脳になるまでは、意味がわからなくてもいいから、英語の音だけを意識してとにかく真似する。
そのまま声を出しましょう。
意味は気にせずに音を追いかける事!
はい、たくさん音読して、音まねに専念します。
オウムになりきる!?笑
始めはめちゃくちゃな英語を口ずさんでいても、徐々に慣れてくると英語らしくなってきます。
まずは意味のすり合わせよりも、音声の英語台詞と耳に入ってくる英語音を一致させることに集中する。
英文の和訳が気になり、意味を知りたい気持ちをグッと抑えて下さい。
重要な英単語は必ず何度も出てくるので、自然と覚えられます。
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シャドーイングを繰り返すと英語脳に変わっていく
日本語を考えずにただひたすら音を再現していると、脳に新しい英語の聞き取り回路ができてきます。
私専用の英語モードが完成(笑)!
語学の天才 赤ちゃんの脳はどんな言語でも聞き分け、聞こえた音を統計処理し、そのまま言葉を覚えます。
でも大人の場合はすでに習得している日本語が障害になり、脳がそのまま受け入れてくれません。
だからこそ日本語訳を一切考えずに無心で音マネするのが重要です。
こればかりは慣れるしかないね
意味がわからないと気持ち悪い!というのは完璧主義者が多い日本人あるあるです・・・汗。
自分の性格に合わせて、臨機応変に対応して下さい(笑)!
でも聞き取りと日本語訳をやりながら追いかけるから、より難しくなる・・日本語は完璧に忘れて下さい。
音の聞き分けをマスターすれば、意味を繋ぎ合わせるのはそんなに難しくはないので、英語の語順のままに理解する即聴即解を目指して頑張りましょう!
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慣れてきたら英会話の場面をイメージする
ある程度練習して、余裕が出てきたら、難しいかもしれませんが、オウム返しの内容をシーン別に頭の中にイメージを残すようにして下さい。
ポイントは目をつぶり、無心で映像だけを頭の中に浮かべる(疑似体験)。
耳にした言葉をパッと写真のように頭の中で映し出す脳内カメラ(カメラ脳)を作るトレーニングです。
日本語を消すにはコレしかないね!
イメージが落とし込めるようになると英語を英語で理解(即聴即解)できるようになります。
もし途中、わからない英単語や難しい表現が出てきたとしても、パニックにならずにそのまま進めましょう。
どうしても気になるなら、後でまとめて調べて下さい。
はい、そうします
常に聞いた英語をそのまま英語で考える。
場面イメージで頭に落とし込む(右脳を使う)。
この流れを繰り返すことで、日本語訳要らずの英語脳(思考回路)が作られます!
頭の中で英文を組み立てるのは絶対に止めましょう!
例えば『Where am I ?(今私はどこにいますか?)』をシャドーイングしている時は交差点で地図を広げて通行人に聞いている場面を思い浮かべます。
イラスト絵で状況説明している本、海外映画、ドラマDVD等は視覚イメージがしやすいし、エピソード記憶も活用できるので、オススメの題材です。
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シャドーイングの精度を上げる!
ある程度練習して、いい加減だけど、似たような音声が出せるようになったら、次はシャドーイングの精度を上げていきましょう!
聞き取れなかったら、聞き取れるまで何度でも巻き戻して聴く。
口が疲れるまで暗唱する。
マネして喋れるまで徹底して続ける。
とにかく根気強く精聴することが大切です。
聞き取れるまでやります!
私の場合、最初の頃は聞こえない箇所を何度もくり返し再生して聞いていました・・
とにかく聞こえるようになりたい!と必死でした。
今思い出すとあの頃は本当に辛かった・・
正確に聞き取れていないと声で音を再現できません。
ポイントは耳から入ったのと、そのまま同じ音をあなたの口から出せるか?
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シャドーイングが辛くなってきた時の対処法
シャドーイングは地味な反復練習を続けるオウム返し英会話学習法!
やっている内に必ず嫌になってきます。
私も何度も嫌になりました(笑)
まず英語を勉強だと考えているとダメです!
座学ではなく、スポーツだと思うこと。
はい、気楽にやります!
テキスト、ノート、鉛筆などは要りません。
『自分はモノマネ好き!』と勝手に思い込み、楽しみましょう。
私も映画を観ながら、ハリウッドスターの口調を真似して、オウム返ししたこともあります・・
ふざけてやっているようですが、モノマネだと考えると不思議と苦痛だとは思わないようになりました。
英語は絶対勉強では身につきません!
もう一度言いますが、最初は意味がわからなくてもいいので、とにかく聞こえてくる音を声で再現することだけに集中して下さい。
確実に基本的な英会話を口に出せるように何度も練習して、スピーキング、リスニングの上達を実感して、自信をつけることが大切です!
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気分転換!場所を変えてストレス発散!
もう一つの対処法を紹介。
それは場所を変えて、お風呂に浸かりながら、鼻歌音読(シャドーイング)する!
実は『ビリギャル』の著者 坪田信貴さんが実践していたスピーキング練習法なんです。
のんびりお風呂に浸かりながら、英語を話すと、声が風呂場の中で反響し、発音が良く聞こえる!?
坪田さんは好きなハリウッド俳優、女優の英語台詞を1人2役で会話する練習をしていたそうです。
一人になれて、一番リラックスできるお風呂でストレスも発散!
「一人二役」で対話形式の練習にもなるし、気分転換にやってみましょう。
精聴から多聴モードに変える!仕上げの段階へ
精聴で取りこぼしが少なくなったら、後は多聴モードに突入です。
いろんな英語を聞いて、聞いて、聞きまくる。
私の場合、ハリウッド映画DVD等、海外映画、フレンズ(アメリカドラマ)等を毎週末大量にレンタル、観ながら、ずっとシャドーイング三昧、英語のシャワーを浴びていました。
今はネットでも観れるしね!
英字幕(English subtile)をテレビ画面に表示させるキャプションという機械(今はDVDで英字幕の表示あり)を買って、英語の台詞を見ながら、音読していました。
今はそんな機械がなくても、英字幕が表示されるから便利です!
日本に居ながら聞ける英語なら、何でも(nhk英会話だけでなく、NHKラジオ等)貪欲にすべて聴きました。
当然テレビ番組で映画がやる時は英語の副音声でも聞いていました。
工夫すれば、日本でもヒアリングシャワーを浴びて英語漬けになれます!
常に話し手と受け手がいる場面を想定し、会話パターンを丸ごとセットで覚えるクセをつける。
聞いた英語で使えそうなフレーズがあれば、どんどんメモを取って、モノにして下さい。
ここまできたらもう少しです!
絶対に諦めず、続けてみてください。
映画を使った学習なら、こちらの記事を参考に⇒映画の英字幕【超字幕、DVD】で英語耳になる!リスニング上達法
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奇跡が起きた!?自然に英語が口からポン!と出てきた!
声出しを続けていると、ある日突然、ネイティブの早口がゆっくり聞き取れる!
劇的にリスニング力が伸びる時が来ます!
それどころか自然に英語が口から飛び出し、スラスラ出てくるようになっている!
『勝手に英語が出てきた!私って、こんな英会話フレーズ喋れるんだ!』と自分でもビックリする日が
必ず来ます。
実は条件反射的に英語が口から飛び出るようになったのは奇跡でも何でもなく、努力の結晶。
あなたが何度も声に出す特訓をしてきたからです!
使う場面が自分のイメージと一致した時、自然に英語がポン!と出るのはある意味、当然なのかな?
シャドーイングトレーニングによって、スピーキングとリスニングの両方同時に
鍛えられていた事に気づく瞬間です。
日本人の最大の弱点2つ『聞く・話す』を克服するのはシャドーイング。
逆に英語は聞けないと話せません。
たくさんやればやるほど、引き出しが増えて、いろんな会話に対応できるようになるのは言うまでもありません。
考えるよりも先に自然とスラスラ出てくる感覚をつかむまで頑張って続けます!
【重要】英語シャドーイングを実践する前にやるべき事
シャドーイングの特訓を始める前に1つ確認です。
あなたは英語の音のルールをマスターしていますか?
ノーコメント・・・
なぜこんな事を聞くかと言うと、音変化のルールを知らずにシャドーイングの練習を始めるのは勿体無いからです。
あなたの頭の中にある英単語と、聞こえる英単語の音が一致していないのに英語のシャワーを浴びても無駄になります。
効率良くリスニング、スピーキング力を身につけたいのなら、シャドーイング特訓の前に必ず発音、音の変化をマスターして下さい。
どうすれば発音を学べるか?どんな変化の法則があるのかはこちらの記事を参考にして下さい⇒まず最初に英語の音の変化、リエゾン、消える音(リダクション)、発音ルールを学ぶ
私も経験しましたが、シャドーイングはかなり大変です。
生半可な気持ちでは続きません、気合が必要です(笑)
必要ですが、シャドーイングはモノマネだ!と思い込むことで楽しくなれました!
【まとめ】英語シャドーイングのやり方
- ①簡単な英語でスローシャドーイング
- ②テキストを見ながらオーバーラッピング
- ③ひたすらシャドーイング猛特訓
- ④場面別右脳イメージトレーニング
- ⑤聞き取れるまで何度でも繰り返す精聴モード
- ⑥英語のシャワーを浴びる多聴モード
- ※最初、意味はわからなくてもいいから音マネに徹する!
- ※イメージで落とし込んで覚える!
- ※究極は意味を調べない!
重要な英会話は何度も出てくるので、後から何となく意味がわかってきます。
この何となくという感覚が英語で考えるネイティブ思考になるのです。
信じて続ければ瞬発力が鍛えられて、ネイティブが言ったことを瞬間的に反応できるようになります。
シャドーイングは単純な音マネなので、最初に音の変化、法則、発音を学んでいれば、わざわざシャドーイング専用教材を買う必要はないと思います。
話せるようになる流れを一通り理解したいなら、この記事は必読です!⇒独学で短期間!英語が話せるようになる3つの英会話上達法
ペラペラへの近道になるシャドーイング、ゼロからやり直すつもりで頑張りましょう!
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【事例1】17歳で20か国語習得!天才マルチリンガル ティム・ドナーもモノマネが原点
アメリカ 17歳の高校生 ティム・ドナーは20か国語以上を習得!
彼の多言語マスターのコツも『モノマネ』。
幼少の頃からモノマネが得意でいろんな言語を真似して覚えたそうです。
彼のスピーチ動画『Breaking the language barrier』
イメージを場所と絡めて暗記するキケロ式記憶術を使ったトレーニングでグングン上達したそうです。
真似して右脳で場面をイメージして、関連する表現を記憶に落とし込む!これがティム流です。
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【事例2】外国人タレントもシャドーイングで日本語マスター
ちなみにアメリカのギタリストで日本語がペラペラなマーティ・フリードマンさんは語学習得のコツとして、「オウム返し」
を取り上げていました(雑誌「THE21」)。
またアメリカ人 パックンも番組の収録前には日本語のシャドーイングをして日本語モードに切り替えているそうです!
そしてyou は何しに日本へ 三浦春馬が大好きなロシア人 クリスティーナさんも日本語の勉強はシャドーイングがいい!と話していました。
話せる人はシャドーイングを実践していますね。
関連記事⇒シャドーイングのテクニックまとめ!